東京証券取引所で18日、日産自動車の株式が一時、値幅制限いっぱいのストップ高となる417円60銭を付けた。ホンダと経営統合に向けた協議に入るとの思惑から買い注文が膨らんだ。午前終値は前日終値比74円60銭(約22%)高の412円20銭だった。
日産が筆頭株主の三菱自動車の株価も18日、大幅に上昇した。午前終値は前日終値比53円90銭高の461円10銭。ホンダは29円50銭安の1254円だった。
東証は経営統合協議入りを巡る報道の真偽を確認するため、日産株の売買を午前8時20分から停止した。日産とホンダが「決まっていることはない」と発表し、同8時56分から売買が再開された。
ホンダと日産は、今年3月に車の電動化などの包括的な協業に向けた検討を始め、8月に車載OSなどのソフトウエアの開発やEVで部品の共通化を進めることで合意していた。経営統合によってさらに連携を深めていく格好となるが、ホンダが日産を救った格好ともなる。去年1年間の世界での販売台数はホンダが398万台、日産が337万台であわせると735万台となり、統合が実現すれば世界3位の巨大グループが誕生する。これによってトヨタ自動車と戦える規模ともなる。
これを受けて本日の東京株式市場では日産自動車の株が買い気配で始まり、ストップ高水準となる前日比80円高の417円60銭で寄り付いた。その後東京証券取引所は午前8時20分に日産自動車の株式を一時的に売買停止とした。両社から、将来的に協業について様々な検討を行っているとのコメントが発表され、午前8時56分に売買停止は解除された。
日産が外資に買われないためにはこれしかないが、ホンダの株主にとっては不幸な話。日産を救うために、ホンダが犠牲になる。トヨタとホンダが日本では生き残れそうですが、ホンダにとっては単体の方が生き残れる可能性は高かっただろうに。色々な力が働いたのだろうが、日本の主要産業である自動車はこの先も残して欲しい。
ホンダ株は現在-2%。まだ様子見くらいのようですが、正式発表になったらガラっと崩れそう。こういうときは救済側の株価が下がるのが常ですから。しかし、そもそもホンダ側のメリットが見えません。日産株価がボロボロのうちにルノーの持ち株を市場外で引き取ってからでも遅くないのでは。日産の株価が急反発してからではコストが余計にかかるだけだと思うのですが。
高給取りのカルロス・ゴーンを追い出したまでは良かったが、現経営陣の追い出した後の悪手ぶりが目立つ。HVでの出遅れでトヨタと相当な差が開いた。魅力的な車種が減り、国内需要減少に合わせた海外展開でも振るわず、今日の合併を招いた。人員削減策の前に経営陣の責任を明確にすべきではないでしょうか?
ホンダ側は「まだ決まってない」というけれど、日産からすればもうそれしか生き残る道がないので、そうなるだろうということだね。当然損を被るだろうホンダ側からは、日産に対して厳しい条件を出すことになるだろうから、日産側(上層部)にそういったことを受け入れる覚悟があるかだね。
古い世代の私にとって、日産といえばR32やテラノ/サファリ、セドリック/グロリア、フェアレディZ、180/シルビア等のとても魅力的なクルマに溢れていた魅力的なメーカーでした。今の日産にはかつての様な「私にとって魅了的な車」はR35以外にはありませんが、仕事で使ったNOTEは軽く静かでパワフルなとても良いクルマだと思いました。
コメ数707、1位コメの「共感した」数は2755。「共感した」数が多い順に5つピックアップ。「日産株、一時ストップ高 ホンダと統合協議入りで思惑」12/18(水) 8:51配信の共同通信の記事。