ホンダと日産自動車が経営統合に向けて協議に入ることが分かりました。
関係者によりますと、ホンダと日産自動車が傘下に入る持ち株会社を設立して経営統合をするため協議を進める方針だということです。
日産自動車が筆頭株主の三菱自動車も将来的に加わることを視野に入れて交渉を進めるということです。
3社の統合が実現すれば、販売台数が800万台を超える世界第3位の自動車グループが誕生することになります。
ホンダと日産はことし8月にEV=電気自動車の分野などで提携することを発表していて、三菱自動車もこの提携に参加していました。
アメリカのテスラや中国の自動車メーカーが台頭する中、経営統合によって新車の開発費や部品の調達コストをおさえ、利益が出る体質を作っていく狙いがあります。
2024年12月18日
『【速報】ホンダと日産が経営統合へ』by「TBS NEWS DIG Powered by JNN」
桃田健史:自動車ジャーナリスト
見解 まさか、このタイミングで!あくまでも、報道であり、ホンダも日産も正式発表していないが。
先週土曜日から今週月曜日にかけて、栃木県内にあるホンダ関連施設で次世代e:HEV(2モーターハイブリッドシステム)に関する事業・技術説明会が行われたばかり。
土曜日に参加し、新型「プレリュード」プロトタイプに試乗し、その出来栄えの良さに驚いた。
同日、ホンダの四輪事業本部長含めて四輪事業幹部らと丸1日に渡り意見交換をした。
その際、「日産とのワーキングチームでの話し合いはどうなっているのか?」と聞いたが「話し合いはない」と、あえて否定していたことが、なんとなく不自然という印象は確かにあった…。
いずれにしても、当該報道が事実だとすると、近く2社による正式発表があるものと見込まれる。
自動車産業界の大変革期、今後もさまざまなサプライズが起こりそうだ。
ホンダは昔から規模の大きさのメリットより、それによって失われる経営のスピードを重視してきた会社だと思います。
確か元社長の方は、ホンダのモットーとして「シンプルに本質を捉え、集中してスピードを上げて取り組むこと」と言われていたように思います。
ホンダから見て、得るもの、失うものを天秤にかけるとどうなんでしょうか。
自動車業界が100年に一度の転換期にあるとはいえ、創業者本田宗一郎以来、脈々と受け継がれてきたホンダのDNAが毀損してしまわないことを一ホンダファンとしては願っています。
日産自動車は経営不振でありますので、ホンダと日産自動車の経営統合とは如何かなと懸念されます。
ホンダもワンボックスの軽自動車は好調販売ですが、本来ならば普通乗用車で勝負すべきであり乍ら販売力は不調ではないかと思います。
現に日産自動車は前年よりも90%の減益率で世界内外で9000人ものリストラ計画である事には、相当な資金繰りに苦慮しているようにも思えます。
このような状況でのホンダと日産の経営統合では、もしかしたら、ホンダにとっては日産自動車が”お荷物“になる可能性も否めないかと思います。
EVで提携したけど、だいたいホンダと日産では企業体質が根本的に違うと思っていたので、違和感がありました。
どちらかと言うと、車に対する姿勢としては個人的には、トヨタとの方が相性が良さそうな気がします。
ただ、よく考えたら、今のホンダの社長さんはEV一本にします!とか急に発表した時は驚いたし、ホンダもこんな事態になってきたのか、と寂しくなりました。
F-1にチャレンジしてきた時代から、内燃機関の独自開発にこだわってきた会社だと思っていた企業がそれを捨てるのかと思うと同時に、現在のホンダの経営陣はすでに官僚化してるんだな、と感じた次第です。
日産との経営統合で、本田宗一郎氏のベンチャースピリットは、失われやしないか?心配してます。
突然で驚きました。都市銀行が統合を重ねていた時代を思い出しました。
自動車産業もそのような時代だということなのでしょう。他の人も指摘している通り企業風土が合うのか気になりますが、それを考慮しても統合せねばならない状況なのでしょう。
日本の自動車メーカーは数が多すぎると言われていたこともあって、経営不振というようなきっかけで統合される時が来るのはおかしなことではないと思いますが、これがいい方向に動くことを望むばかりです。