12月31日の大みそかに放送されるNHKの『第75回紅白歌合戦』。だんだんと番組の全貌が明らかになってきている。
米津玄師のゲスト出演などの他、注目されているのが大物俳優の追悼企画だ。10月17日に亡くなった西田敏行さんを偲び、西田さんの代表曲『もしもピアノが弾けたなら』を、西田さんと親交が深かった松崎しげる、田中健、武田鉄矢、竹下景子の4人が歌うことが21日にNHKから発表された。
「この曲は1981年に、西田さん主演のドラマ『池中玄太80キロ』(日本テレビ系)の第2シリーズの挿入歌として発表されました。同年の紅白歌合戦に初出場した西田さんは、1990年に白組の司会も務めました。
追悼企画では、在りし日の西田さんの映像も流されるそうです」(芸能担当記者)
紅白歌合戦の「追悼特別企画」として思い出されるのは、2022年、上島竜兵さんの急逝後、ダチョウ倶楽部の肥後克広と寺門ジモンが歌謡グループの純烈とユニットを組み、司会・有吉弘行の猿岩石時代のヒット曲『白い雲のように』(1996年)を熱唱したことである。上島さんを慕い続けた有吉の目にはうっすらと涙が浮かび、Xには《素敵なパフォーマンス 感動しました「ヤーー」!》《やっぱり有吉の「白い雲のように」は胸熱だったな。。》などのポストが寄せられた。
そして今、SNSでは12月6日に亡くなった中山美穂さんも「紅白歌合戦で追悼してほしい」という声が多く寄せられている。
「中山さんは1988年から7年連続で紅白歌合戦に出場し、『Witches』『愛してるっていわない!』『世界中の誰よりきっと』『ただ泣きたくなるの』などを歌いました。
また、NHKのドラマにも多く出演していて、1992年は大河ドラマ『信長 KING OF ZIPANGU』(1992年)、プレミアムドラマは『プラトニック』(2014年)、『平成細雪』(2017年)で存在感を示していました。NHKの番組への貢献度も高いと思います」(同前)
Xには《西田敏行さんを追悼するのであれば、中山美穂さんも、と思うのだが》《紅白に大河ドラマとNHKと縁も深いしね 中山美穂さんの追悼もあったらいいな》などの切望の声、さらには《西田さんと八代亜紀さんと中山美穂さんと真島茂樹さん追悼でマツケンサンバは絶対やるべきだと私は思います》といったポストも見られる。
「今年は本当に多くの大物歌手、俳優の方々が亡くなりました。『紅白』は、一年の総ざらいという気持ちで視聴する方も多くいるでしょうから、追悼企画でどの方を取り上げるのか、どう取り上げるのかが気になるところでしょう」(同前)
『紅白』を見ながら、故人が活躍していた時代に思いをはせる視聴者も多いことだろう。