コンビニエンスストアの駐車場で53歳の女性を刃物で切り付け、逃走していた40歳の男は警察が追跡中に自動車専用道から飛び降り、搬送先の病院で死亡しました。
23日午前11時40分すぎ、京都市南区の「セブン-イレブン京都上久世店」の駐車場で、通行人から「女性が包丁で刺されたようだ」と119番通報がありました。
警察などによりますと男(40)が元交際相手の女性(53)を刃物で切り付けたということです。女性は病院に搬送されましたが意識はあるということです。
男は現場から車で逃走していましたが、約1時間後に京都府南丹市内の自動車専用道を警察官が追跡中に車から降りて、およそ10メートル下に自ら飛び降りたということです。男は搬送先の病院で死亡が確認されました。
2人は元々交際関係にあり、11月に交際に関するトラブルで警察へ相談があったということです。
警察は殺人未遂事件として当時の詳しい状況を捜査しています。
2024年12月23日
【速報】逃走していた男は死亡 警察が追跡中に道路から飛び降りる コンビニ駐車場で元交際女性が切り付けられた事件 警察へ交際トラブルの相談も 京都市
碓井真史:社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
提言 <「納得」させることが防犯に>
ヤフーコメントを拝見すると、死んで良かったといったご意見も見られます。しかし、自分など死んでも良いと考える犯罪者が増えることは、危険です。重罰化も、防犯カメラの増設も、効果がなくなるからです。
今回の事件の詳細はわかりませんが、今までも、交際のもつれ、ストーカー行為の果てに、相手を殺して自分も死ぬと考えた加害者による悲惨な事件は、何度も起きてきました。
今回も、警察に事前に相談していたのに防げなかったことは残念です。以前とは異なり、この種の民事も警察は相談に乗ってくれるようになりました。ただ、通常の犯罪とは違い犯行動機に「愛」が含まれてるような犯罪は、警察もまだ扱いに慣れていません。
特に元彼、元夫などの場合、強く出ることで逆ギレすることもあります。当人を納得させ、二人の未来のために別れた方が良いと考えられるような、心理的アプローチが効果的でしょう。
出口保行:犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授
解説 こうした男女関係のもつれに伴う事件が後を絶ちません。成人の殺人事件の場合、男女関係に起因するものは決して少なくなく、場合によってはストーカー化しての犯行まで発展しやすいのが特徴です。
相手を殺害して自分も後追いで死のうとするという事件もあり、自己中心的な考え方に支配されての犯行がほとんどです。
今回の事件の背景要因はなんであるのか。まずはその解明が求められます。
こういう危険な人が社会からいなくなったことで、少しは安心できる部分もあるのかなと思う。被害者の女性が助かったのは本当に良かったけど、怖い思いをしただろうし、心の傷も心配だよね。
飛び降りた先に通行人などがいなくて良かった。切りつけられた女性の回復をただただ願うばかりです。人を刺したり切りつけたりする事件が多く怖い。
不謹慎な事言うが、逮捕されてもわりとすぐ出てきて再犯したりストーカーになる可能性もあるし、被害者やその家族の方もその男がいつ来るのか?と恐れながら生活するくらいならこの結末の方がと思ってしまう。
2人は元々交際関係にあり、11月に交際に関するトラブルで警察へ相談があったということです。
象徴的な犯罪があった後、同じような事件のニュースが立て続けに目に入ることがよくありますが、模倣犯が増えるのか、単に流行としてマスコミが普段からよくある事をニュースのネタとして取り上げているのか、どちらなのでしょうか。