女優の広末涼子(44)が12月23日に更新されたYouTubeチャンネル「Short Hope」の動画に出演。休業期間中の胸の内を赤裸々に告白した。
同チャンネルは多くの俳優やアーティストを手掛ける大御所スタイリスト・馬場圭介氏の番組。月替わりでさまざまな有名人を迎え、その生き様をテーマに馬場氏がゲストをスタイリングしていくという内容だ。これまでにのん、藤井フミヤ、窪塚洋介らが登場し、自らの人生の軌跡を語ってきた。
今回、広末は「ジェンダーレス」というテーマを馬場氏にリクエスト。幼少期、よく男の子に間違われていたというエピソードを披露しつつ、「女優になることは小さいころからの夢で物心ついたときから決めていた」と回想した。
番組中盤では90年代の“ヒロスエブーム”の話題に。広末は人気絶頂の中、03年に結婚と妊娠を発表して産休に入った。その後、2年間休業した理由を問われると、世間から求められる“広末涼子”像と本当の自分とのギャップに苦しんでいたためだといい、こう語った。
「みなさんが思っているイメージに反したくはないし、期待に添いたい。イメージを持ってくださるってことは注目してくださっているってことでありがたいし、裏切りたくない。だけど、100%イメージ通りには生きてはいけない。自分の選択肢とか人生っていうのが、女優としてがすべてじゃないなって思ったときに、一回手放してみたいというか、もしかしたら逃げたかったかな……」
当時23歳だった広末は「責任とか重圧とか、若かったから余計にこの業界でやっていくことが自分に合っているのかどうなのか混乱」していたのだという。続けて、「自分に戻れる時間って絶対必要で。でも、人気があったり需要があったりすると休ませてもらえないから、ただただ辛くて、眠くて、疲れてるみたいな。楽しいことする時間ないし」と当時の苦しい心境を明かした。
‘19年のインタビューでは、広末はこの時期を《好きであることを忘れて、やらなければという責任感とか負荷ばかりがかかって、よろいみたいに重たくなってしまい、本末転倒だった。なんのためにやっているのだろうと、強迫観念の中にいました》(「withnews」19年1月20日配信 以下同)と振り返っている。だが、そんな“葛藤”も2年の休業期間のおかげで乗り越えることができたのだという。
「広末さんは休業中、家族や育児に向き合いつつも一視聴者としてたくさんのドラマや映画を観ていたと聞きました。そこで、ちょっとアホらしいようなコメディ作品でも人に癒しや感動を与えられることを知り、自分が女優として凝り固まった考えをしていたことに気づき、気持ちがラクになったそうです。
また、セルフプロデュースが苦手であることを改めて自覚したことで、世間のイメージする“広末涼子”像を意識せず、肩の力を抜いて自然体で仕事に挑めばいいんだと思えるようになったのだとか。それが女優として演技や役柄の幅を広げることにつながったそうです」(制作関係者)
どん底からの休業期間を経て女優として大成したにもかかわらず、‘23年の不倫騒動でまたもや休業してしまった広末。今年4月、約1年ぶりに芸能活動を再開させたものの女優復帰はまだの彼女が、もしかすると今回の“休息”でさらなるパワーアップを遂げているかもしれない。